皆様にご満足いただけるものをお届けするために、全国から選りすぐった原材料を集め、調理しております。
香りがよく辛みのきいた実山椒は、粒よりの厳選されたものを使用。ピリリとした刺激を失わないよう、収穫されてすぐの鮮度の良いものを炊き上げるようにしております。黒豆は、黒大豆の最高級品である丹波産。色艶と深い味わいは他の産地品をよせつけない王者の風格があります。甘露煮に使う栗も粒が大きくまろやかな味わいを秘めた品質のよさは名実とも他の追随を許さない栗と賞賛されております。
佃煮や惣菜といった保存料理は、山に囲まれた土地が生み出したものですが、その場で召し上がっていただける懐石料理などとはちがい、時間が経ってもおいしさが持続しているということが求められるため、時間と味のバランスが最も苦労するところであります。火の入れ具合で、味も変われば、保存期間も変わってしまうのです。すべてに丁度よい加減を見つけるまでが一苦労ですが、お客様の喜ぶ顔ですべてが報われます。
当社では創業以来、「京風」の味と伝統を守り続けてまいりました。フードは風土といいますが、やはり京都でつくる料理は京風の淡味の中にも深みのある商品。これからも、この土地ならではの味・手法を大切にした、価値ある一品一品を作りつづけていきたいと考えております。
下ごしらえから、調理まで、味の顔見世の商品は手作りにてお届けしています。機械に仕事をしてもらう部分ももちろんありますが、あくまでも人の手でするのが主体。繊細な味を守るためには、丁寧な手仕事が欠かせません。
たとえば、ちりめん山椒。九州・四国産の上質のちりめんじゃこを使用していますが、漁師さんから届いたままのものは、海藻や小エビ、ゴミなど不純物が混ざっております。そのままでは調理できませんので、これらのゴミを手作業で丁寧に取り除いていくのです。気の遠くなる作業の連続ですが、より良い安心いただける商品をお届けするための、大切なひと手間なのです。
最近の食品業界を取り巻くニュースは、皆様に多くのご心配をおかけしていることと思います。私どもも、良い教訓と受け止め、より一層商品の安全性を高めるよう努力しております。使用する原料、調味料、添加物については吟味を重ね、工場内の衛生管理も徹底しております。保存食品を扱っておりますので、すべてが無添加というわけではございませんが、可能な限り無添加で体に優しい商品作りを心掛けております。また、お客様に安心して召し上がっていただけるよう、原材料(添加物使用の場合等)はラベルに正確に記載しております。そして、1つ1つの商品を責任持ってお客様にお届けすることが、私どもの使命だと考えております。